2013年3月7日木曜日

特許審査ハイウェイのメリット

皆さん、今までに特許審査ハイウェイを利用したことはありますか?

特許審査ハイウェイは、日本出願の審査結果やPCT出願の調査結果などに基づいて、外国で早期審査を申請する制度です。

ハイウェイのメリットは、なんといっても早く権利取得できることですが、それだけではありません。

費用面でもメリットがあります。特許審査ハイウェイをすると、通常よりもオフィスアクションの回数が減る可能性があります。もし、オフィスアクションの回数が少なく済めば、数十万単位でコストを抑えることができるので、権利取得までにかかるトータルのコストを抑えることができるかもしれません。
もちろん、特許審査ハイウェイを申請するために費用がかかってしまいますが、オフィスアクションの対応にかかる費用はそれ以上にかかりますから、申請するメリットはあると思います。

また、オフィスアクションの回数が減れば、Prosecution Historyがシンプルになって、権利化後に有利に働くというメリットもあります。

その他のメリットとしては、通常の出願に比べて特許率が高いことです。
例えば、米国では通常出願の特許率が約50%なのに対し、特許審査ハイウェイの場合は約90%です。まず日本で早く権利化して、その上で外国で特許審査ハイウェイをすれば外国での権利取得が比較的スムーズにいきそうです。

外国での特許審査ハイウェイを検討されている方は、まず日本の早期審査を申請されてはいかがでしょうか?
ハイウェイを申請できる国もどんどん増えていますので、是非ご検討下さい。