2026年5月29日金曜日

【弁理士と鉄馬の迷走百景】 山陰・鳥取ツーリング ― 松江散策編 ―

― 松江城・小泉八雲邸・宍道湖畔の珈琲館 ―

前回は境港から出雲大社、石見銀山、人形峠、鳥取砂丘まで走った記録でした。

今回はその続きで、松江市内を歩いた半日をご紹介します。

松江城、小泉八雲旧居、そして宍道湖畔の珈琲館。バイクを停めて、ゆっくり散策した午後でした。

🏯 松江城・堀川:黒い天守と水の城下

山陰を訪れたからには、と思って松江城に立ち寄りました。

現存する12の天守のうちのひとつで、国宝にも指定されています。

「黒い城」の愛称どおり、外壁が黒く塗られた天守は青空の下で余計に凛々しく見えました。

石垣を上りながら木々の間から天守を眺めると、緑と黒のコントラストがなかなか印象的です。

正面から見るのとはまた違った表情で、思わず足が止まりました。

現存12天守のひとつ、松江城。

木々の間からのぞく天守。

お堀を行き交う遊覧船。

お城の周囲にはお堀(堀川)が巡っていて、小さな屋根つきの観光船が水路をゆっくり行き来しています。

乗船するほどの時間はなかったのですが、岸からぼんやり眺めているだけでも十分に気持ちのいい景色でした。

📖 小泉八雲旧居:静かな庭と、遠い異邦人の記憶

松江城のすぐそばに、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)がかつて暮らした屋敷が残っています。

ギリシャ生まれのアイルランド人作家が松江に根を下ろし、日本の昔話や怪談を記録し続けたことは知っていましたが、その邸宅が今も保存されているとは正直知りませんでした。

「史跡 小泉八雲旧居」の石柱。

縁側から見た日本庭園。

「史跡 小泉八雲旧居」と刻まれた石柱の前に立つと、なんだか背筋が伸びる気がしました。縁側から見る日本庭園は、静かで落ち着いた空間です。

ハーンがここで文章を書きながら、毎日この庭を眺めていたと思うと、不思議と時間を共有しているような気持ちになります。

弁理士仕事で読む文書とはまったく別の世界ですが、こういう場所に来ると少し頭が整理されるような感覚がありました。

☕ 宍道湖畔の珈琲館:湖の見える窓辺で

松江市内を歩き回ったあと、宍道湖沿いのカフェで一休みしました。

「珈琲館」のレンガ看板の向こうに宍道湖が広がって、思わず足が止まりました。

宍道湖のほとりに、まるでヨーロッパのような珈琲館。

窓の向こうにただ湖が広がるだけ。

赤いレンガの外壁に蔦が絡まる、少しヨーロッパ風の建物です。

中に入ると窓際のテーブルから宍道湖が一面に広がって、格子の黒い窓枠越しに湖面と山と空だけが視界に入ってくる。

コーヒーの味よりもこの景色の印象のほうが強く残っているのは、少し悔しいですが正直なところです(コーヒーも十分おいしかったです)。

🏍️ 今回の旅を振り返って

前回は鳥取砂丘や出雲大社など、動きの多いルートでしたが、今回は松江市内をのんびり歩いた半日の記録でした。

お城、文学者の旧居、湖畔の珈琲館――地図上ではごく狭い範囲に、それぞれ全然違う表情がぎゅっと詰まっていました。

山陰はまたゆっくり来たいと思います。

今度はもう少し日程に余裕を持って、松江市内だけで一日かけてみるのもいいかもしれません。

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